Web面接(オンライン面接)は、いまや当たり前の選考スタイルになりました。ただ、応募者が気にしていることと、採用側が実際に気にしていることは、けっこうズレています。
私はベンチャー企業の執行役員として採用を管掌していて、面接は原則オンラインで実施しています。その理由から先に書きます。ここを知ると、準備すべきことが変わります。
オンライン面接は記録され、次の面接官に渡っている
なぜ原則オンラインなのか。移動が不要だからではありません。録画と文字起こしが残せるからです。採用する側として、これは明確にプラスなのです。
実際に何が残っていて、どこへ渡っているか。私の場合はこうです。
- 面接の録画
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そのまま残ります。あとで見返すことも、判断に迷ったときに該当箇所を確認することもできます。
- 文字起こし
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発言がテキストで残ります。「あのとき何と言っていたか」を、記憶ではなく記録で確認できます。
- AIによる要約
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録画と文字起こしを入力に、職務経験とスキルを要約させています。ただし判断はAIに任せません。要約は素材で、評価は私が入れます。
- 面接官の評価コメント
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私が書いた評価も一緒に残ります。
そして重要なのはここです。次の面接官には、この4つを全部渡します。録画も、文字起こしも、要約も、私の評価も。
ちちつまり二次面接の面接官は、あなたが一次で何をどう話したかを把握した状態で座っています。
ここから、実務的な結論が3つ出ます。
【記録されている前提でやること】
・一次で話した事実を、自分でもメモしておく。二次で同じ質問が来たときに、違う数字や違う経緯を答えると食い違いが見えます
・盛った話は残る。その場では流れても、記録に残って次の面接官が読みます
・逆に、良かった発言も残ります。一次で伝わった強みは、二次でゼロから説明し直さなくて構いません
「一次と二次で言うことを変えないように」とはよく言われますが、なぜそれが分かるのかまで説明されることは少ないと思います。理由はこれです。
実は、あまり気にされていないこと
ここで一度、応募者がよく心配していることを整理します。私の実感では、次の2つはほとんど評価に影響しません。
準備できていなくて音声が聞こえない、接続が切れて入り直す——意外と気になりません。ツールの不調は、その人の良い面や悪い面を測る材料にならないからです。
「カメラを見て話しましょう」とよく言われますが、そこもあまり気にしていません。画面の相手を見ていて視線が下がっていても、話の中身が変わるわけではありません。
ただし、ここは正直に留保をつけます。会社によっては気にする人がいます。私の周りにも、そこを減点材料として見る人はいます。世の中には、それだけでマイナスになる会社もあると思います。
なので「絶対に気にしなくていい」ではありません。言いたいのは、そこに消耗するくらいなら、話す内容に時間を使ったほうが確実だということです。
逆に、マイナスに見えること2つ
画面が横向きのまま参加している
これは少しマイナスに見ます。スマートフォンで参加して画面が横倒しのまま気づいていない、というケースです。
理由は見栄えではありません。いまの時代に、ITツールを正しく使えていないという点です。仕事でオンライン会議を使わない職場はほとんどないので、ここは実務の予感につながります。
逆に言えば、入室前に自分の映り方を1回確認するだけで済む話です。手間はほぼゼロなので、ここだけはやっておいてください。
自己紹介や実績を、明らかに読み上げている
オンラインだと手元が見えないので、原稿を置いておける——これは事実です。ただ、読んでいるかどうかは分かります。視線の動きと、話し方の抑揚のなさで伝わります。
これはマイナスというほどではありません。ただ明確にプラスではない、という位置づけです。気にはなります。
しかも前章のとおり、面接は文字起こしが残ります。読み上げた文章は、書き言葉のまま記録に残るので、あとで読んだときにも「用意した文章だな」と分かります。
対策は、原稿をやめることではありません。手元に置くのを「文章」ではなく「箇条書き」に変えるだけです。キーワードだけ見て自分の言葉で話すと、読み上げになりません。
文字起こしが残るなら、話し方の意味も変わる
「オンラインでは、はっきり・ゆっくり話しましょう」というアドバイスは昔からありますが、記録が残るようになって理由がひとつ増えました。
早口でこもった声は、文字起こしの精度が落ちます。崩れたテキストが残ると、あとで見返したときにも、次の面接官が読んだときにも、内容が正確に伝わりません。
逆に、はっきり話した人の文字起こしはそのまま読める形で残ります。その場の印象だけでなく、あとに残る記録の質まで変わるということです。
顔の明るさだけは、最後に一言添えておきます。暗い部屋や逆光は、受け答えの中身と関係なく印象を下げます。窓を正面にする、ライトを足す——最初の環境づくりだけはやっておく価値があります。
オンライン面接で、実際によく相談される4つのこと
Q. マイクがミュートのまま話してしまったら?
よくあることなので、気にしすぎないで大丈夫です。気づいたら「失礼しました、ミュートになっていました」と一言添えて、落ち着いて話し直すだけ。慌てず対応できれば、むしろ印象は悪くなりません。
Q. 接続不良で切れてしまったら、落ちますか?
それだけで落ちることはまずありません。再接続したら「申し訳ありません、接続が切れてしまいました」と一言添えれば十分です。心配なら、面接前に「もし切れた場合は…」と連絡手段を確認しておくと安心です。
Q. 家族の声や生活音が入ってしまいそうで不安です
多少の生活音は、採用側も承知しています。できる範囲で静かな環境を用意しつつ、もし入ってしまっても慌てないこと。気になるならヘッドセットを使う・家族に時間を伝えておくと、リスクをぐっと減らせます。
Q. 背景やカフェからの参加はどうですか?
背景は、整っていれば実際の部屋でもバーチャル背景でもOK。雑然とした様子が映るのは避けましょう。カフェなどのオープンスペースは、雑音・通信・情報漏れの不安があるためおすすめしません。できる限り、静かで安定した自宅などから参加しましょう。
まとめ|気にする順番を入れ替える
・オンライン面接は録画・文字起こし・AI要約・評価コメントが残り、次の面接官に全部渡る
・だから一次で話した事実は自分でもメモしておく。盛った話も良かった発言も、そのまま残る
・音声トラブルや目線は、あまり気にされていない(ただし会社による)
・画面が横向きのままは、ITツールを使えていないと見えるのでマイナス
・原稿の読み上げは減点ではないが、明確にプラスでもない。箇条書きに変えるだけで解決する
・はっきり話すのは印象のためだけでなく、文字起こしの精度に効く
オンラインで損をしている人は、機材や見え方ではなく記録される前提を知らないまま話していることが多い印象です。そこを押さえれば、あとは対面と同じで構いません。
最初の1分の話し方を作りたい


一次と二次で何が違うのかを知りたい


AIを使った面接準備の是非を知りたい












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